こんにちは。加古川、明石、魚住町のパーソナルジムChangeの前田です。
骨盤と頭の関係
トレーニングの基本というよりも人の体の基本として骨盤の上に頭がいて欲しいって考えています。
いわゆる猫背というのは、

骨盤の前に頭がいる状態です。この写真って肩をわざとすくんでいるように見えるんですけど、こうなっているのは背中が丸いから肩甲骨の居場所が上部に行かざるを得ない状態になっているからすくんでいるように見えますが、自然な体の動きです。
良いとは言えませんけどね。
さて、先日、頭痛をお持ちのお客様がいらっしゃっていたのですが、色々動いてもらいながら、頭痛が起こるタイミングをみていきました。
頭痛がなんで起こっているのかを想像しないといけないのですが、最悪のパターンから想定を行なっていきます。
脳梗塞です。この場合には僕にはどうすることもできないので、その場合には即救急車を呼ばないといけません。
脳梗塞の場合だと呂律が回らないとか、手足の動きが顕著に弱る。または動かない。などの症状がある場合です。
その次に神経系の問題。痺れて動かないなどの場合にも病院へ行ってもらうしかありません。
幸い、そのような症状はなかったのでゆっくりとストレッチを行なってもらいました。
座って前屈です。その時に頭の後ろ側、後頭部の右側に引っ張られるような感じがある。という訴えが出てきました。
前屈をするとその症状が出る。っていうことです。
こうなってくるともう考えられることはSBLと言われる筋膜ラインを考えれば良いわけです。

この青くなっているのは筋肉ですが、これを包んでいる筋膜のつながりのラインです。バックラインと言われる筋膜ラインは足裏から頭の前まで繋がっているんです。
前屈した際に太もも裏が伸びるとバックラインの筋膜は引っ張られ、硬いことによって後頭部の伸ばしている側が引っ張られ痛みが発現することはよく起こるんです。
原因が特定できさえすれば後はその筋膜ラインに伸縮性を持たせるための動きを行なっていけば良いんです。
と言っても特別なことをするわけじゃないんです。このラインの筋肉や筋膜に対して伸ばす、縮める。っていうことを繰り返し行なっていくこと。そしてそのラインを無理に引っ張るのではなく、良いポジション作りを行なっていけば良いんです。

四つ這いになっている写真ですが、これって骨盤の延長線上に頭がいるんです。バックラインは伸びてもいないし、縮んでもいませんが、重力が働くので筋肉はその場で力を発揮している状態になります。

ちなみにこの写真の場合って、お尻はプリッとしているのですが、頭は骨盤よりも後ろにあります。顎も上がっており、バックラインとしては、縮んでいる状態になります。お腹の力が入っていないとこういう姿勢になります。ここから上がっている左手と右足を寄せてきて、背中を丸くして、また伸ばしていく。というような動きを行なっていけばバックラインの可動性を高めることにつながっていきます。
体の構造を理解し、そして原因がわかればそれを解消するためのエクササイズの選択を行なっていくだけです。
トレーニング後には頭痛はすっかりよくなり、すっきりとした表情で帰って頂きました。
体の不調が全て運動で解決できるとは限りませんが、肩こりや腰痛などの慢性的な痛み、筋肉の不調による頭痛などは運動を行うことで解決できる可能性は高いです。治療というよりも体を緩める。緊張をほぐすっていうことも運動をする理由の1つでもありますよ。
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